報告レポート 小河原建設さま会社見学会

 

 

こんにちは! ツタエルの相澤です。

2016年7月26日(火)

ツタエルのホームページクライアントさまであります、
東京都中野区の“小河原建設”さまにて会社見学会を実施させていただきました。

ツタエルクライアントさん17社・26名が全国各地より大集結。
細やかな気配りとスタッフ皆さんのキラキラした姿に、参加者一同心に響くものがあったと思います。

とても勉強にもなりました。

ということでレポート開始です!

 

 

===小河原建設さま(東京都中野区)とは・・・

社長不在?!でも過去最高利益を生み出した秘訣

弊社のホームページクライアントさま。東京都中野区で60年以上続く
地場ゼネコン・住宅会社です。約6年前に注文住宅事業専門の部署の
立ち上げ、現在は新築18棟/年の安定受注を実現されています。
実は、昨年社長が急遽長期入院するというビハインドを抱えながら、
昨年は過去最高益を実現されました。

実は総勢30名の小河原建設さまのスタッフの中に営業マンはいません。
好調の要因は、小河原スタンダードという仕組み。
特に、現場を徹底的にショールーム化する魅せる現場は「東京イチきれいな現場」として、
会社周辺30分圏内からの口コミ・紹介、リフォームの新規の引き合い増に大きく寄与しています。

 

今回は小河原建設さまのご厚意で、棟数が上がらないと言われる都心部で、
営業マンがいない会社が、社長不在でも目標達成出来た要因をお聞かせいただける会社見学会を
開催させていただくことになりました。

 

それでは、報告レポート開始です!

 

遠くは青森、三重まで!全国から会社見学会にお越しくださいました

 

東京都中野区。
中野駅南口から徒歩15分ほど歩くと小河原建設さまはあります。

 

af767b7e4ae069d54f9ea839858d4c6d-680x453

ホームページのクライアント、
研修にご参加された方などを優先的にクローズでご案内させていただいたところ、
定員の20名をすぐにオーバー。
遠くは三重・青森からもご参加いただき、全国17社26名の精鋭がお集まりいただきました。

IMG_0317IMG_0318

 

まずは、会社見学会の始まりは小河原社長からのご挨拶。
見学会の見どころ<環境整備>についてお話をいただきました。

 

社内見学!「驚きを超えて感動です」と呼ばれる徹底された取り組み

 

続いて、2班に分かれて社内見学をさせていただくことになりました。

 

 IMG_0335 IMG_0320IMG_0333IMG_0328

ここは2階の事務室です。

以前は、机ごとにパーテーションで仕切られていたためか、
社内に活発な空気は流れなかったそうです。

しかし、パーテーションを取り、社内に活発な意見が飛び交うようになりました。
そして社員お1人おひとりの机の中も拝見することに・・・
文房具の形通りに型を作り、決められた場所に戻すことに
徹底された取り組みには皆さん驚きの声が止みませんでした。

小河原建設さまの新入社員の仕事はこの型作りから始まるそうです。

引き出しには名前だけではなく、その用具が何円かかるのかも貼っています。
そうすることで、作業の効率化・無駄使いが減るそうです。

 

続いて1階へ。

 

社員の方からご説明をいただきました。

本棚は以前、扉付きだったそうです。
一見、キレイに見えますが、いちいち扉を開けてどこに資料があるのかを
確認しなければならない、扉があるため資料をキレイに整頓されることは
なく、効率が悪かったとのこと。

しかし、思い切って扉を取り、お客さまからも目に付くようにすることで、
きちんと整理整頓され、効率が良くなりました。

 

IMG_0337 IMG_0344

そして圧巻の風景なのが、このスポンジとタワシ等の掃除用具の整理整頓ぶりです。
「お客さまからは直接見えないところでも、
徹底された社内の取り組みには驚きを超えて感動しました」
と話すクライアントさまが大勢いました。

 

社内見学の最後の場所は、倉庫です。

IMG_0350 IMG_0352

実は、小河原建設さまの倉庫は限られたスペースしかないのですが、
以前はいらないものがギッシリ詰まった倉庫だったようです。

断熱材で余ったシートも以前はもったいないからと持ち帰っていましたが、
結局別の家で使うのにはサイズが合わないことが多く、
ずっと倉庫に置きっぱなし・・・。

そこで、材料はその場で使い切る。余ったものはその場で処分するという
”捨てる勇気”を徹底しました。
そうすることで無駄な用具の費用がかかることがなくなりました。

 

「魅せる現場」見学 東京イチきれいな現場とは?!

 

社内見学が終わり、場所が変わって次は「魅せる現場」見学です。

「東京イチきれいな現場」として、会社の周辺30分圏内からの口コミ・紹介・リフォーム、
新規の引き合い増に大きく寄与している現場を見学させていただきました。
今回は小河原建設さまとお施主さまのご厚意で、
リノベーション住宅の現場を見学させていただきました。

 

IMG_0358 IMG_0360

IMG_0364IMG_0365

 

素足で歩けてしまうのではないかと思うほど、とってもキレイな現場でした。
なんと1日5回も清掃されています。
きちんとテープに掃除用具の名前を貼って決められたところに置いています。

「リノベーション住宅の現場よりも新築の現場の方がゼロからのスタートだから、
もっときれいな現場なんですよ」

と語る小河原建設の社員さま。
この現場だけでも十分きれいなのに、
新築の現場はどれだけきれいなのかとても気になるところです。

 

現場見学が終わり、移動用のシャトルバスに乗ると、参加者の皆さまから何やらザワザワとした声が。
なんと冷たいおしぼりを小河原建設さまがお配りしていたのです。
細やかな気配りに感動していました。

 

 

掃除をすると集客・受注が取れる?~営業マンがいなくても受注が取れる秘訣~

 

現場を後にし、最後は池田部長から、
題して、「営業マンがいなくても受注は取れる!
現場から広がる集客・受注の輪~地場工務店がやるべき受注アップ戦略~」
という内容の講演をしていただきました。

 

池田部長は小河原社長が事故で長期入院されてから、
小河原建設を先頭に立って引っ張ってこられた方です。

 

IMG_0374

 

きっとこの徹底された掃除・整理整頓の取り組みを見て、
「良い会社ね」と評判を得て、集客・受注出来ているのだろう・・・
そう思っていた矢先、

「いや、ただビブスを着て掃除をしていても集客・受注は増えませんよ」
「集客・受注を増やすためのパフォーマンスとして掃除をしているわけではありませんよ」
と池田部長はおっしゃっていました。

 

なぜ、ここまで徹底して掃除・整理整頓をされているのか?

 

池田部長が掃除をする本当の理由を教えてくださいました。

 

「環境整備をする一番の狙いは社内スタッフとの価値観の共有なんです。」

「例えば、掃除をしてきれいになっている場所で、
小さいなゴミが落ちているのを見つけたら、拾って捨てますよね?
この自ら気付いて、拾う・捨てるという行動を起こすこと、これを皆が出来ることが大事なんです」

 

「一人ひとりが、物事に責任と自覚をもって行動する、環境整備の取り組みを行うことで、
ふだんの考え方、行動として染みついてくるんですよ。」

 

「小さな気づきと行動の積み重ねがお客様の心を掴む。
おかげで、来社してくださったお客様は、高い確率でご契約いただくことができています」

 

「集客という点では、まだまだ課題はありますが、この失注しないというのは、
現時点の成果を挙げている大きな要因だと思います」

 

確かに思い返すと、会社見学会でも随所にその細やかな気づかいによって、
参加者が感動していた場面がありました。

 

 ・当日配布したお茶1本1本に保冷ケースをつけて提供
 ・名札に班がわかりやすいように、大きなシールでの班分け表示
 ・傘が入れ違わないように、名札をつけての管理
 ・傘がない方へ予備のかさの準備
 ・現場見学から帰って来た方におしぼりの提供、さらにそのおしぼりも
 一つ一つラップにくるんで、冷凍庫で冷やして準備

 

文字にすると伝わりづらいかもしれませんが、そのタイミングや自然に
差し出してくれるスタッフのみなさまの配慮によって、皆さま気持ちよく、
時間を過ごしていただけたのだと思います。

 

 

「気づいたことは即行即止、間髪入れずに実行を」

 

小河原社長が1年間、入院を余儀なくされ、倒産の危機にもさらされたとき、
今まで社長や会社に守られていたことに感謝し、いまこそ自分が先頭に立たないといけないと
使命をもって立ち上がった池田部長が、まず、強く意識したことがこのことでした。

 

「できることは何でもやる。やらない事を決め、実行する。
このことを”率先垂範”、先頭をきって行動で示す。」

 

有志で集まっている中野駅までの街頭清掃も今でこそ社内に浸透していますが、
始めの頃は池田部長1人だけの日もあったそうです。

 

ですが池田部長は「そんなことは全然気になりませんでした。
まずは自分自らが行動することが大切だと思ってましたから」とお話しされていました。 

 

自ら考え、気づき、行動する。

 

きれいな現場にするために、もっとできることがあるのではないか?
街頭清掃中に一言あいさつをするとお互いに気持ち良いのではないか?
感謝祭の最中に、商談のお客様が来たときのために人員を用意しておこう!

 

細かいことですが、小河原建設さまの見学会当日の進行表には
「当日の来客対応役」としての役割を担う方の名前もありました。

 

こういうことが、イベントやセミナー、チラシ、情報誌、もちろん家づくり、全てに行われているので、
やっている「こと」自体は他社と変わらないかもしれない普通のことかもしれないけれど、
そのレベルの高さにお客様が自然と納得する。

 

そんな現象が起きているのだと思います。

 

そうじをしただけでは受注は増えない。
でも、一人ひとりが考え、気づき、責任をもって行動する文化が根付くきっかけとして、
この小河原建設さまの取り組みをぜひ参考にしていただければ幸いです。

 

会社見学会後、懇親会も開催しました。
とても盛り上がった懇親会となりました!

IMG_1455

 

 

ご参加者の皆さま

そして、小河原社長、池田部長をはじめとした
小河原建設の皆さま、本当にありがとうございました。

 

これからも、
参考になる見学会を開催していこうと思いますので、
引き続きよろしくお願いします。