インタビューしたいと思ったきっかけは、昨年7月より4か月間で制作したホームページ。
完成して約半年経って、たまたまお伺いした感謝祭で「調子はいかがでしょうか?」とお話したところ、返ってきた言葉 は
「いやっ、今、引きあいが多くて忙しくて忙しくて・・・」
この「数が増えているのももちろんですけど、来てくれるお客さんのアポ率がいいんです。みな真剣 で。“ホームページを見てきてくれてるな”“見てウチに魅 力を感じてくれてるな”初対面でそれを凄く感じるんです。
GWのモデルハウスでの見学 会も昨年は、4件のアポだったんですが、今年は10件。そのあとも問い合わせがあって、計12件。ご提案の設計が間に合わなく て、新しくスタッフを募集するほどなんですよ。」とのこと。
ホームページの効果は大きいですよと言う福原係長。
岡田も「ささもとさんは、元々そういう受け皿があって、それを出すことができたから伸びてるんじゃないかなぁ」と。
なぜ?どこが?
確かにいろいろな活動をするささもとさん。
では、具体的にどの部分がホームぺージの成功につながったのか。
どういう姿勢で取り組むとホームページ集客との相性がいいのか。
その成功例からいいホームページの作り方について共有したいと思い、インタビューに伺いました。
■ホームページをつくりかえようと思ったきっかけは?
福原係長(以下、福) 「やっぱり受注が落ち込んでいて、なんとかしなきゃということで。社長のアイデアです。まずは集客。そのためにホームページをという感じですね。」
―――始めてお会いした時は、ホームページ委員会というものを立ち上げてその主任ということでお会いしましたもんね。
竹内友美さん(以下、竹) 「そうでしたよね。社長からは、集客できるホームページを作れる業者を探して報告してと言われていました。で、ツタエルさんの他にもセミナーに参加したりしていたんです。」
福「ホームページ委員会もそうですが、それだ けでなく組織的にもかわらなきゃっていうことで、会社自体も変化している時期でしたね。」 ―――で、ツタエルを呼んでいただきました。決めては何かあったんですか?
竹「決めて、う~ん。なんって言ったらいいだろう・・・。会社のいい所を伝えて集客するということですかね。お話を聞いたり他の会社さんのホームページを見たりしても思ったのですが、“理念”とか“想い”とかを伝えて集客できるということが凄くよかったです。
もちろん、更新しやすいとか、戦略を持つという部分も よかったですし、今実際役に立ってますけど、そういう抽象的な部分がいいと感じました。
とはいえ、当初はそんなにガラッっとホームページを変えようなんて思ってなかったんですよ。私は、当時のホームページの中でできるだけいじって変えれるように。なるべく予算もかけずにやれるようにって・・・。
でも、岡田さんの話を聞いてホームページづくりの大切さを改めて強く感じた部分はありました。
―――それで、社長はじめ、修主任(営業担当)などみなさまに改めてお話を聞いていただいたんですよね。最終的には出張戦略会議を受けていただいて。
竹「やっぱり全体会議が一番大きかったと思います」
―――社員のみなさま的にはどうでしたか?いきなり集められてホームページのための会議をするとなって。
金田(以下、金) 「正直、始めのころは半信半疑というか、またホームページにお金をかけて、と思ってたんです。
というのも、前回のホームページがそうで、おそらくそれにも結構なお金がかかってたと思います。で、失敗したんで。
最初の会議で話を聞いて、ちょっと前とは違うかなぁと思った部分はあったんですけど、まだ少し疑いがあったような気がします。当時、ですよ当時(笑)」
―――それが「やっていこう」ってエンジンがかかったのはどういうタイミングでしたか?
金「やっていくにつれて・・・ですかね。完成してからもブログやらなにやらで」
■制作中の苦労は?
―――途中、大変だった部分も多かったのではないですか?
金「そうですねぇ。なんというか、一貫性・・・そう、一貫性には苦労しましたね。自社の言ってることと実際の現場の状況と・・・」
―――あと、ささもとさんの場合は、建築と不動産(賃貸管理部門)があるから、その部分も結構考えましたよね。
金「そう、新築か賃貸かとか、(脱・賃貸宣言っていう出し方をする際、たくさん考えました)オーナーさんがどう思うかとか、そこにささもとの理念って繋がっているのかとか。 ジレンマというか、途中でどう繋がっているのかわからなくなってきたり。」
―――それはどのように乗り 越えたのですか?
金「戦略会議、ですか。会議でいろんな人の意見が聞けたことが大きかった。
それぞれの立場のそれぞれの意見を聞いて、それがどんどんまとまっていくのを見ながら、筋が通っているなぁって感じることができてきたんです。
建設も不動産も繋がっている。あぁ、ささもとのことなんんだなぁって。
一貫性は、やればやるほどその大切さに気づいてきました。逆に『自分でも出来てないなぁ』ということもよ~く実感しながら(笑)」
―――そんな金田さんも今ではブログもばっちり更新されて。
金「そうそう、私、ブログも初めてなんですよ。も~アナログ人間で。」 ―――でも、上手ですよね。
福「でも、ちょっと変だよね」
竹「そうそう、この前も質問投げっぱなしで終わってたりとか(笑)あなたはどう思いますか?と聞いといて・・・」
福「次の回、全く触れずちがう話題になってたりとか」
金(苦笑い)
竹「せめて、回答してくれて いるコメントには返事してくださいよぉ」
金「そう、だよね。そう、コメントとかあれ、難しいよね~。これから勉強します。」
―――はははっ、よろしくお願いします。でもいいですね。会社のみなさんでブログも見あったりされているんですね。ちょっと話それちゃいますけど、そう、ブログなんかも社員全員でやれていて、すごいなぁなんて思っているんですよ。
福・金・竹(ニコニコ)
―――みなさまは、もしかするとやって当たり前と思ってらっしゃるかもしれませんけど、その浸透度というか、あとは文章もみなさん上手ですし。
福「文章という意味では、読書感想文を出し続けているのが大きいかなぁ。(ささもとさんでは、定期的に読書感想文を提出、社内イベントとして発表しています)」
―――ここまで浸透させるのは、竹内さん!大変なご苦労があったかと思うのですが。
竹「ご苦労っ・・ですか!?そうですねぁ。でも、みんなやってぇって半強制的に特に改めて何かしたわけではないですけどねぇ。やっぱり最初の会議(出張戦略会議)が大きかったと思いますよ。
―――えぇ、そんなんですか?でも、みなさんパソコンに精通している方ばかりでもないですよね。いくらブログ式が簡単とはいっても・・・
竹「確かに現場監督さんたちはね、最初は抵抗あったと思いますよ。最初に呼びかけた時に「えっ、やるの?」っていうちょっと引いた空気は重たかったです。 (誰のためにやってるの~~!!)叫びたくなりました(笑)
※【参考】竹内さんは、ささもと不動産の方。今回新調したささもと建設とは同じグループであるが、直接の営業の責任は竹内さんにはなく、売上を上げたいのも建設の方。ゆえ、誰のために。
金「いやぁ、大変だった と思いますよ。私もその現場にいたんですけど、カチン・・と氷りついていましたからね。
竹内みたいにしっかり言ってくれる人がいなかったら成立していないと思いますよ。 実はつい先日も「いいことあり荘※ を毎週から隔週にしようと私が言ったのですが、即『ダメです!継続が大事なんです。決めたことはやらなきゃダメです!』って言われて。
それで、ハッと気付かされる部分も大きいですよ。」
※【参考】賃貸管理部門のブログ
■ホームページをつくって変化は?
福「確かに、現場の方がそういう風にやってくれるようになったのは大きいですね。やっぱり抵抗があるというか、特に前のホームページの時は、どこか違うものだという意識がありましたからね。僕すらも。そういうものが詳しい人たちがやり、詳しいお客さんだけが見るものだ!みたいな感じで、目の前のお客さんに直結してる意識はなかったですから。 だから、ホームページに何が書いてあるなんて全然気にしなかった。」 竹「一生懸命更新していたんですけど・・・」 福「ごめんね。でも今は、社員全員が毎日一度はホームページを見ているし、現場の人もみんなブログも更新しているし。きむにぃ(木村さん)も頑張っているもんね!」
竹「そう、きむにぃ、ホントがんばってる!最初は『ブログってなに?』って言ってた50過ぎの現場監督一筋の木村が、今はブログもアップしてて、写真までアップするようになったんですよ。道端の花とか撮ってるんです」
―――いいですねぇ。木村さんが、道端の花にデジカメを構えている姿を想像するとなんともハニカンじゃいますね。
竹「私からすると、それが今回のホームページ制作で一番うれしかった変化です。」
福「結果、大きいんです よ。営業としてもそうやって現場の方や普段表に出ない方の顔が見えてくるといいんですよ。初対面は苦手ですけど、本当にいい人たちが多いですから。そういう部分がお客様にも伝わるし、やっぱりこちらも自信を持って、持ちあげられますし(笑)。
―――実際、社員のみなさまもノッてきましたよね。ブログも当初は2つしか用意していなかったのが、現在は4つに増えて。現場監督から、新しいブログを始めたいってきた話※は、私としても新鮮でした。実際内容も斬新で・・・。 ※【参考】ひよこ組ブログ
福「そうですよね。初めは社内的にもキャラ違うよね~とかあったんですけど、やるっていう意気込みがあったので。」
―――始めて数か月たって、内容も落ち着いてきましたよね。現場ならではの知識も勉強できるし。高額とはいいませんが、有料のオプションということで、社内的にも稟議などひと手間だったんじゃないですか?
福「それは、社長が。社長はチャレンジに対してはGO!の人ですから。あの設定には今だに驚きますけどね※【参考】赤ちゃんが建築を語る設定)。」
―――社員全員でやっているってやっぱり凄いです。
福「実際、効果も出てるんですよ。GWのモデルハウスでの見学会も昨年は、4件のアポだったんですが、今年は10件。そのあとも問い合わせがあって、計12件。
ご提案の設計が間に合わなくて、新しくスタッフを募集するほどなんですよ。
あと、数が増えているのももちろんですけど、来てくれるお客さんのアポ率がいいんです。みな真剣で。
“ホームページを見てきてくれてるな”
“見てウチに魅力を感じてくれてるな”
初対面でそれを凄く感じるんです。
これってやっぱり顔が見えてる成果かなぁって。
初対面は特に、人見知りという壁がグッと低くなっていますね。自分もそうなんですけど、お客様でもいるじゃないですか。人見知りな方。そういう方にこちらの顔を想いを伝えられるって大きな1歩ですよ。」
―――他では出来そうでできない、笹本さんの強みですね。それがホームページの効果に大きく関係しているのは間違いないですよ。なぜそこまでホームページ更新に全員が取り組めるようになったと思いますか?ふつう、やれーって いっても持続は難しいと思うのですが・・・」
福「やっぱり、みんながホームページを好きになったからじゃないですかね?」
金「そうですね。さっきもありましたけど、私もこのホームページになって、自分で見るようになりました。1日1回は必ず見てますね~」 福「そうだよなぁ。前は正直、見てなかったもんな。全然。」
竹「一生懸命更新していたんですけど・・・(二回目)」 福(苦笑)
■これからの意気込み・これからつくる人へのアドバイスは?
―――岡田(以下、―――岡) 「そういうの大事ですよ。 社員のみなさまが興味無いホームページはお客さん見ないですからね。」
竹「そうそう、ホームペ ージ。うちの家族も見ているんですよ!」
―――「そうなんですか!?うちは・・見てないなぁきっと。ネットも最近ちゃんと使うようになったばかりで。」
―――岡「うちの親もチェックしてるで~。昨日たまたま実家に帰ってたんやけど、ささもとさんって言ったら、あ~あのかき氷屋さんやなって※【参考】先月ささもとさんの感謝祭で岡田さん親子は、かき氷屋さんとしてお手伝いしました。」
―――「かき氷屋さんって(笑)」
竹「そのせいかなぁ・・次第にやっぱりアクセスも増えてきましたよ。月に1回社内でホームページに関する報告会があるんですけど、」
―――えっ、そんな会があるんですか!?それも意識の高い発表ですね。何を発表されるんですか?
竹「月のアクセス数や、その月にホームページ内で変わったところなどを共有しています」
金「で、不動産は減ってくのに、建設は増えていくからうらやましいなぁって」
竹「そうなんです。去年までは、不動産のアクセスが800くらい、建設が400くらいだったんですけど、今年は不動産が減ってしまっているのに対して、建設はもう何千とか。時には、万行く月もあって。(※アクセス数は会社により計算の基準が違います。単純なページ訪問数であったり、1ユーザーが1日に1回しかカウントされなかったり。なので、目安にすることはいいですが、調べるべくは会社ごとに同じ基準でどう推移しているか。変化の割合を解析することをおすすめします)」
金「そう、だから不動産もホームページを・・・」
福「徐々に社長にアピールしてるよなぁ(笑)」
金「だって全然違いますもん。休み明けに建設の方に『問い合わせがありましたっ』っていうメモがうらやましいですよ!いいですよねぇ。私の方は、あっても賃貸物件のクレームとか(笑)」
竹「白アリが~とかっ?(笑)」 福「あーそれ、わかるわ~。1週間、テンション違うよね」
―――最後に、ささもとグループホームページ制作チームのみなさまより、いいホームページをつくるコツ。を教えてください。
竹「コツ!?コツかぁ。ホームページ制作でよかったなぁって思うところは、まず“理念”があって、想いがあって、軸をつくったからうまくできたんだと思います。それがあると、更新の『あーしよーこうしよー』もどんどん進んでいきますからね。」
―――なるほど。
竹「あとは、なんでしょ~。やっぱり、『会社をよくしたいっていう気持ち』ですね。それの気持ちで頑張れるといいと思います。
やっぱり会社が好きだから、その好きっていいう気持ちがホームページから伝わればいいと思うし、その気持ちを持ち続けてこれからもやっていきたいと思います。」
―――いいですねぇ。福原さんはいかがでしょうか?
福「自分達のことをそのまま伝えること。ですね。まぁそのままって言っても難しいんですけど、自分達の想いを伝えること。もちろんその想いが曲がっていてはいけませんけど、しっかり考えると、いい意味のお客さまに対する想いっていうのは出てきますから。
特に私のような人見知りして表に出すのが苦手なタイプや、普段なかなか表に出ない人を出せたっていうのは効果あるのかなぁと実感するところです。
いい所をしっかり伝わるように出す。これが大切なのではないでしょうか?
―――なるほど。いい成果が出ていてこちらもテンションあがってきました。
福「あと、さっきの社員全員でっていう話をすると、会議を大切にするようになりました。今までは部署ごとだった会議、例えば営業会議に現場監督にも参加してもらったりして。 そこで、岡田さんの戦略階段を書いて、『今回のモデルハウスは、階段の中のこの部分の位置づけでそのために、ホームページではこういう告知をしたいと思います』とか。
今は、しっかりしたホームページが出来たので、『まずホームページをお客さまに見てもらうにはどうすればいいか?』に集中していろいろ戦略を考えているんですよ。おかげさまで初めての方でホームページを見てもらうと、非常にスムーズに話しが進むんで、ここまで持ってくれば大丈夫っていうものが出来上がったのは、すごく大きいですね」
―――まずはホームページっていうのが、社内で共有できるっていうことも大切ですよね。
福「そう、もちろんホームページを見ないっていう人もいるから、その人のためには何か別のパンフレットなどを用意する必要もあるかもしれない、とかアイデアも出ています」
―――パンフレットの目的やターゲットも一歩明確になってきますよね。
福「そういうことです」
―――ありがとうございます。では、トリに金田さん、よろしくお願いします。
金「大切なのは、一貫性ですね。理念に基づいた一貫性。自分はこれです。一筋でピーって、難しいんですよね。意外に。会社の理念、自分の考え、実際にやってること。 正直、ジレンマ出てくるんですよ。でも、それがポーンと通ると変わります。結局考えれば通るんですよね。このことも発見でした。」
―――一貫性を大切にってことですね。
金「そうですね。いろんな意見の集合体がこのホームページです」
―――ありがとうございます。凄くよくわかりました。ささもとさんのホームページが盛り上がっている秘密。また、今も進化していますしね。最近よく使う、“ゆっくりじっくり住宅”っていうのも、みなさんで?
福「そうです。USPをもうちょっと短く言えないかって考えて。今ではその言葉をチラシの検索にしてもらったりして。その分、その言葉で上位に来るように一生懸命更新してますよ。」
―――完全に自分のものにされてますね。
竹「そう!私もホームページに対する見方が変わったかもしれないって。前までは、他の会社のホームページをのぞいては、面白いホームページだなぁとか、どこが作っているんだろうとか、何より、ウチとどう違うだろうとか比べていましたけど、今はそうやって比べることはなくなりました。ホント、自分達のものができたって感じです。」
―――いいですね!それではこの勢いでこれからも更新がんばってくださいね。
竹「はいっ。お客様の声ページがちょっと更新進んでいないので、まずはそこから頑張っていきたいと思います。」
―――よろしくお願いします。それでは、本日は、貴重な時間・お話をありがとうございました!