組織のピンチを救う!?「フォロワーシップ」(山口メルマガ バックナンバー)

  こんにちは!
 ツタエルの山口です。

 春の選抜甲子園が始まりましたね。

 山口の地元神奈川県の横浜高校は初戦敗退してしまいましたが、
 震災の後、先陣を切って元気な姿を見せてくれた高校生の姿に学ばされる
 ことも多いです。

 ===創志学園(岡山)の野山慎介主将の選手宣誓より

 「私たちは16年前、阪神淡路大震災の時に生まれました。
 いま東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱ
 いです。被災地では全ての方々が一丸となり仲間とともに頑張っておられ
 ます」

 「人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗り越えられると信じてお
 ります。私たちにいまできること、それはこの大会を精一杯、元気を出し
 て戦うことです。“がんばろう!日本”。
 
 生かされている命に感謝し、全身全霊、正々堂々とプレーすることを誓い
 ます」

 ===その心意気をテレビで見て、涙してしまいました。

 でも、涙しているだけではダメですね。山口も全身全霊、正々堂々と想い
 をこめたメルマガお届けしようと思います。

 今回は、震災の時に山口家で起こった事件、
 その中で山口が気付いた、組織として大切なことをお伝えします。

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          ツタエルメルマガ! 【第83号】

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       組織のピンチを救う!?「フォロワーシップ」
 
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 震災のあと、
 久しぶりに家族で集まりました。

 起こったあとにはなってしまいましたが、緊急連絡先はどこなのか。
 普段はどこにいることが多いのか。など、家族の決めごとをするために
 集まり、約3年ぶりくらいに家族全員で家で夕飯を食べました。

 実はそこで、ケンカが起こりました。

 ケンカをしたのは、親父と妹。
 その内容は、家がつぶれそうかどうかということです。

 少し説明すると、山口家の実家は築約40年。
 築30年の時に中古で買って何もリフォームもせず10年きたので、
 神奈川県の地震でも、2階の部屋に段差が出来てしまったのです。

 「もう1回来たらつぶれる!どうしよう・・・」
 と、あわてふためく妹に

 「大丈夫だよ。もうこれ以上大きいのは来ないから」
 と、落ち着く親父。

 「でも、ガタが来てたらどうすんのさ!」
 落ち着く親父にさらにまくしたてる妹。

 「じゃあ・・・」
 と、言葉に詰まる親父。

 さらに、親父の言葉にかぶせるように妹が続けました。

 「んもう!ちゃんとリーダーシップを発揮してよっ!」

 親父より呑気にご飯を食べていた山口でしたが、
 この言葉にある言葉を思いつき、こう思いました。

 

 (まずは、お前が落ちつけ妹よ・・・)

 

 ◆フォロワーシップという言葉

  
 山口家で言うと、リーダーは親父。

 もちろん、この状況ですから意気あがるのは当然。
 なまじ被災地ではないだけに余計にいろいろ気になるのかもしれません。

 ただ、この問題をリーダーのせいにしてしまうことはよくないのではな
 いか?そう感じた山口は、そのケンカに割って入りました。

 「まずは、親父の話を聞こうよ」

 すると親父からは、家のタンスなどの間取りを変える提案が。
 できることできないことをしっかり認識して、
 応急処置をするのがいいのでは(お金もないし)という考えが話されました。

 あまりにまくしたてられるので(しかも相手を追い詰めるように)、
 話すタイミングがなかったんですね。

 ちょうどいいタイミングで、とあるツイッターを見つけました。

 「今は、リーダーシップを問うのではなくて、フォロワーシップを発揮
 することが大切」

 なるほど。

 調べてみると、フォロワーシップという言葉には、
 
 リーダー(上司)を支え、組織を成功に導くための、
 フォロワー(部下)の考え方。

 という意味があるそうです。

 

 ◆組織の成功のすべては、フォロワー次第?

 考えてみると、確かにと思うことが多くあります。

 売れている工務店さんに取材に行った時もそうでした。

 成功するイベント、
 売れる商品、
 
 なぜですか?と社長や所長さんにインタビューすると、

 「そもそもウチ社員のアイデアなんだよ」
 「実行したのは、○○だから聞いてくれ」
 「いやっ、俺が何にもしなくても、みんなよくやってくれるから」
 
 
 フォロワーの力をまざまざと感じさせられます。

 (もちろん、そういうリーダーほど影で動いていたりもするのですが)

 先日、「隣のお客さまインタビュー」に答えていただいたP電工のS所長
 さまもそのようにおっしゃられていました。

 

 いいリーダーあってのフォロワーか?
 いいフォロワーあってのリーダーか?

 

 議論はあるかもしれませんが、

 

 ピンチの時、チャンスの時、大きな力を必要とする際は、
 リーダーシップだけでは、うまくいかないでしょう。

 

 イチ社員からはおこがましいですが、

 
 「リーダーを支える」

 くらいの気持ち、

 リーダーが気持ちよく高い舞台に立つためにはどうしたらいいか?
  
 
 を考えることが、より大きな成果を生むコツなのではないかと、
 最近考える様になりました。

 

 ◆必ずしも社長がリーダーという場面ばかりではありません

 そう考えると、山口の役割は、

 岡田がより気持ちよくセミナーをするために・・・となるわけですが、

 もちろん、社長だけがリーダーとも限りません。
 情報誌などに編集長がいる会社さんは、
 編集長のために、社長がフォロワーとして活躍する場面もあるかと思います。

 エベレストの登山も、クローズアップされる登頂部隊のために、
 何倍もの多くのフォロワーが途中で支えるという話も聞きます。

 
 サッカーの日本代表の長谷部キャプテンも・・・

 と例えが止まらなくなりそうなので、この辺にしておきたいと思いますが、

 

 いずれにしても、

 前に立つ人をしっかりとフォローすること、
 これで、組織がガラッと変わります。

 どんどん、疲れていくリーダーにするか。
 どんどん、アイデアを出すリーダーにするか。

 組織として、強固に頑張っていかなければいけない今こそ、

 この“フォロワーシップ”を発揮して、組織を元気にしていきませんか?

 世のフォロワーのみなさん!
 まだまだやれることはたくさんありますよ~。

 (ツタエル、前向きなフォロワーの会※  代表:山口 崇)

 
              (完)

 ※非公式組織です(現在1名)