この苦難は…、ちょっとヤバすぎ

街の小さな電気屋さんを、あなたが営んでいたとします。
ある日、お店の目の前に、とてつもなく大きなヤ〇ダ電機が出店してきました。

この状況、あなたならどうしますか?

私なら…、

まず、途方にくれます。

 

大分県佐伯市というところで、実際にあった話。

この本。

他人の不幸はおもしろい。
ただし、乗り越えられた結果があれば、ですが。

→『常識をくつがえせ! 小さいは、強い  町の電気屋 VS 巨大量販店1450日の攻防』

誰もが「勝てっこない。間違いなく潰される」と思った戦いで、4年後撤退したのはヤ〇ダ電機。

この著者(カデンのエトウ・江藤専務)も、当初は途方に暮れていました。
ヤ〇ダ電機のオープン前からすでに売上は右肩下がりで激減。

でも、勝ち残ってしまいました。

やったことの一つ。
自社の在庫を減らし、ヤ〇ダ電機の売り場を自社の展示場として利用、さらに商品の仕入れをヤ〇ダ電機の販売網傘下に入り、目の前のヤ〇ダ電機の在庫を自社在庫同然に利用。

他にもいろいろあるのですが、柔よく剛を制す。痛快です。
江藤さんが本のなかで終始伝えているのは、そんな表向きのやったことでなく、ヤ〇ダ電機の出店前から取り組んできた「理念経営」。

その理念に基づき、
・“アイデンティティの確立”=自分が何者であるか
 ↓ それがわかれば、
・“ミッションインストール”=誰が何をすべきか

以上、これだけが「小が大に勝つ方法」。
「理念でメシは食える!」と言い切っています。

ツタエルの→「出張戦略会議」でクライアントさんに伝え、その後取り組んでもらっていることと全く同じです。

まず売り手自身が「自分たちが何者か?」(【誰に対してどう役立つのか?】)がわかったうえで、具体的行動として何をすべきで何をやらないべきか。

高いか安いか、会社が大きいか小さいかでなく、お客さんにとって本当の意味で自分に価値があるかないか、本当の意味でどっちが高いか安いか。しっかり見極めて判断してくれるお客さんが徐々に現れてきます。(=【マジ客】)

ホームページのデザインがどう、FACEBOOK、インスタがどう、そんなことは二の次です。(←結果的には必要ですし、大事ですよ)


 

この著者、江藤さん、このタイヘンな最中にもっといろいろやっています。

ヤ〇ダ電機との戦いの傍ら、素人ながらラーメン屋を新たに立ち上げ、「佐伯ラーメン」なる地域ブランドを全国に向けて構築し、軌道に乗った後に人(店長)にお店を譲っています。これも、著者個人の人生の理念(ミッション)からの行動だということが本を読むとよくわかります。だから、成功できる。

さらにその間、「脳出血」で生きるか死ぬかの大手術、さらにさらにその前からガンを患っていて、と。

次々やって来る苦難をポジティブに乗り越えるバイタリティ、・・・飽きれるくらいの精神力と行動力(笑)

元気がモリモリ出ました。
カデンのエトウと江藤専務の当時に比べれば、自分の今の状況はとても恵まれた環境です。
また新たにやることも思いついてしまいました。(安心してください。ツタエルの範疇で)

呼びたいな。話してもらえるかな、ツタエル総会の基調講演で。
毎度、毎度で、テーマは同じ。目の前の苦難から逃げずにチャレンジしてきた人の話。【チャレンジする人がトクをする】

さて、例年通り1月開催できるかな? そろそろ判断時…。

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