運を転がす者

喜多川泰さんの本、好きです。

喜多川さん、作家の仕事だけでなく、もともとの本業は塾の経営者であり、塾の講師。
高校生に英数国理社、受験のための勉強を教えるだけでなく、人生で本当に大切なことを伝えてくれているんだと思います。

その内容は高校生だけでなく、むしろ大人が読むべき本ばかりです。

今回の→『運転者』もそんな一冊でした。

不思議なタクシーに乗ったこの物語の主役が、仕事がうまくいっていない“岡田”。
他人ではないような(笑)
過去、会社の営業ノルマに追われ心の余裕がないときの、まさに自分。その頃の気持ち、“痛み”も同時に思い出しました。“痛み”のありがたさも。

《備忘録》

運が劇的に変わる時、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。
それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。
そのアンテナ感度は、上機嫌のときに最大になるんです。
逆に、機嫌が悪いと、アンテナは働かない。
だから、最高の運気がやってきているのに、すべての運が逃げていっちゃうんです。

運は〈いい〉か〈悪い〉で表現するものじゃないんですよ。
〈使う〉〈貯める〉で表現するものなんです。
先に〈貯める〉があって、ある程度貯まったら〈使う〉ができる。
運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです。
周囲から〈運がいい〉と思われている人は、貯まったから使っただけです。

自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかなんて、それが起こっているときには誰にもわかりませんよ。
どんなことが起こっても、起こったことを、自分の人生において必要だった大切な経験にしていくこと、それが〈生きる〉ってことです。
長い目で見たら、報われない努力なんてありません。
あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎているだけです。

そこにあなたが生まれ、ほんの百年ばかり生きて死んでいく、そのときです。
あなたがその物語に登場したときよりも、少しでも多くの恩恵を残してこの物語を去る。
つまりあなたが生きたことで、少しプラスになる。
それこそが真のプラス思考じゃないかと思うんです。

最近、自分はついていないと感じている、
毎日を不機嫌に過ごしているな、
ちょっと心当たりがあればオススメ。

運を転がす者=運転者
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